消化器疾患診療支援のための栄養療法の最先端
静脈栄養法の適応と実際
井上 善文
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1大阪大学臨床医工学融合研究教育センター 栄養ディバイス未来医工学共同研究部門
キーワード:
Amino Acids
,
Glucose
,
静脈栄養
,
中心静脈カテーテル法
,
静注用脂肪乳剤
,
術中合併症
,
消化器疾患
,
投薬計画
,
無菌
,
末梢カテーテル法
,
診療ガイドライン
,
インターベンショナル超音波診断
,
中心静脈栄養
,
カテーテル感染
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Asepsis
,
Amino Acids
,
Catheterization, Central Venous
,
Catheterization, Peripheral
,
Fat Emulsions, Intravenous
,
Glucose
,
Digestive System Diseases
,
Intraoperative Complications
,
Parenteral Nutrition
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Ultrasonography, Interventional
,
Practice Guidelines as Topic
,
Catheter-Related Infections
pp.1073-1080
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014261347
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消化器疾患を診療するうえで,静脈栄養はきわめて重要な治療手段である.栄養管理内容として経腸栄養一辺倒の傾向があるが,これは正しい考え方ではない.経腸栄養が優先的に選択されるべきではあるが,静脈栄養が必要となる症例は非常に多い.静脈栄養を的確に実施できることは,栄養管理レベルが高いことを意味している.単純にTPN用キット製品を用いるだけで有効なTPNが実施できるのではない.その組成を理解し,エネルギー投与量,アミノ酸投与量をきちんと計算し,脂肪乳剤,ビタミン,微量元素を確実に投与する必要がある.有効に静脈栄養を実施するためには,感染対策がきわめて重要であることを意識した管理を行う.
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