最新のヘルニア手術-アプローチから修復まで
鼠径部ヘルニア 再発鼠径ヘルニアの臨床
伊藤 契
1
1NTT東日本関東病院 外科
キーワード:
外科用メッシュ
,
再手術
,
再発
,
鼠径ヘルニア
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Hernia, Inguinal
,
Surgical Mesh
,
Recurrence
,
Reoperation
,
Herniorrhaphy
pp.633-637
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012281382
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鼠径ヘルニア根治手術は、合理的術式の探求と再発ゼロをめざした手技の追求の歴史をたどってきている。さまざまなデバイスの開発があり、tension-free術式の時代となったが、術後再発を克服できていない。当科での再発鼠径ヘルニア例を検討して、再発形式などについて検討した。再発例の手術の難易度は高い。術中の的確な臨床解剖の把握と適切な修復が肝要である。術式やデバイスにより、再発形式には特徴があり、そのピットフォールを理解して、初回の「根治」手術に徹底的にこだわることが、最大の再発防止策となる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012