最新のヘルニア手術-アプローチから修復まで
鼠径部ヘルニア 鼠径ヘルニア メッシュを用いた修復 吸収性マイクログリップ付きpolyester meshを用いたLichtenstein法
宮崎 恭介
1
1みやざき外科・ヘルニアクリニック
キーワード:
ポリエステル
,
外科用メッシュ
,
鼠径ヘルニア
,
麻酔
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Anesthesia
,
Hernia, Inguinal
,
Polyesters
,
Surgical Mesh
,
Herniorrhaphy
pp.609-612
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012281377
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Parietex Progrip(Covidien社)を用いたLichtenstein法を紹介する。Parietex Progripは、polyester meshの裏面に吸収性マイクログリップがついた半吸収性メッシュで、セルフグリップ機能によりメッシュの縫合固定は不要である。間接および直接鼠径ヘルニアを修復した後、精管・精巣動静脈とともに、外精巣動静脈と陰部大腿神経陰部枝を鼠径管後壁から遊離し、鼠径管後壁から内腹斜筋前面にParietex Progripを展開し鼠径管後壁の補強を行う。縫合固定が不要なため、簡便で痛みや違和感の少ないLichtenstein法となることが期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012