癌個別化医療はどこまですすんだのか
各論 膵癌の個別化医療 癌ペプチドワクチン療法を中心に
柳本 泰明
1
,
權 雅憲
1関西医科大学 外科
キーワード:
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍再発
,
膵臓腫瘍
,
能動免疫療法
,
腫瘍ワクチン
,
治療成績
,
サブユニットワクチン
,
オーダーメイド医療
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pancreatic Neoplasms
,
Immunotherapy, Active
,
Treatment Outcome
,
Cancer Vaccines
,
Vaccines, Subunit
,
Precision Medicine
pp.1079-1082
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011352208
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近年、大腸癌や乳癌、食道癌などほかの固形癌の予後は改善しているが、膵癌は癌死の上位を占めながら依然として予後不良である。癌ワクチン療法としては、すでに進行期にある癌患者に対する治療効果をもつものとして、樹状細胞(DC)ワクチン療法(Provenge:Dendreon社)が2010年4月に米国食品医薬品局(FDA)によって承認された。今後ますます癌ワクチン療法に対する期待が増すものと思われる。われわれが行ってきた切除不能膵癌に対する個別化治療としてのテーラーメイド癌ペプチドワクチン療法と化学療法を併用した新規免疫化学療法の臨床試験について紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011