癌個別化医療はどこまですすんだのか
各論 肝癌の個別化医療 ワクチン・免疫療法を中心に
中面 哲也
1
,
澤田 雄
,
水野 正一
1国立がん研究センター東病院 臨床開発センターがん治療開発部機能再生室
キーワード:
肝細胞癌
,
能動免疫療法
,
キラーT細胞
,
腫瘍ワクチン
,
治療成績
,
サブユニットワクチン
,
オーダーメイド医療
,
Glypican 3
Keyword:
Carcinoma, Hepatocellular
,
T-Lymphocytes, Cytotoxic
,
Immunotherapy, Active
,
Treatment Outcome
,
Cancer Vaccines
,
Vaccines, Subunit
,
Precision Medicine
,
GPC3 Protein, Human
pp.1062-1068
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011352205
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進行肝細胞癌患者を対象にしたglypican-3(GPC3)ペプチドワクチンの臨床第I相試験の結果、ほぼ全例の血液中にペプチド特異的CD8陽性キラーT細胞(CTL)の頻度の増加が検出され、また、CTLがペプチドワクチン後の癌組織内に多数浸潤していることも複数の症例で証明できた。今回、末梢血中GPC3ペプチド特異的CTLの最大頻度と生命予後との関連についても報告し、個別化医療にまで踏み込んでみたい。
©Nankodo Co., Ltd., 2011