特集 ワクチンと皮膚病
臨床例
BCG-CWSを用いたがんワクチン療法の接種部潰瘍
西岡 めぐみ
1
,
種村 篤
,
西田 純幸
,
杉山 治夫
,
片山 一朗
1大阪大学 大学院医学系研究科情報統合医学皮膚科学教室
キーワード:
黒色腫
,
皮内注射
,
肺腫瘍
,
皮膚潰瘍
,
皮膚腫瘍
,
能動免疫療法
,
腫瘍ワクチン
,
サブユニットワクチン
,
WT1 Proteins
,
BCG-CWS
Keyword:
Injections, Intradermal
,
Lung Neoplasms
,
Melanoma
,
Skin Neoplasms
,
Skin Ulcer
,
Immunotherapy, Active
,
Cancer Vaccines
,
WT1 Proteins
,
Vaccines, Subunit
pp.1157-1160
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015074196
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<症例のポイント>BCG-CWSをアジュバントとしたWilms' tumor gene-1(WT1)ペプチドワクチン療法にて病勢のコントロールが得られたメラノーマの1例を報告した。ワクチン投与部に、BCG-CWSに起因すると思われる潰瘍を生じた。がんワクチン療法には有効なアジュバントの選択が不可欠であり、BCG-CWSはアジュバントとして優れた効果を発揮するが、皮膚潰瘍の原因となる。このため、今後のワクチン療法において、より良いアジュバントの開発が期待される。
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