癌個別化医療はどこまですすんだのか
各論 膵癌の個別化医療 分子生物学的解析を中心に
元井 冬彦
1
,
川口 桂
,
大峰 健
,
大槻 純男
,
大塚 英郎
,
力山 敏樹
,
片寄 友
,
江川 新一
,
寺崎 哲也
,
海野 倫明
1東北大学 消化器外科
キーワード:
膵臓腫瘍
,
ドラッグデリバリーシステム
,
治療成績
,
Gemcitabine
,
オーダーメイド医療
,
分子標的治療
Keyword:
Pancreatic Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Drug Delivery Systems
,
Precision Medicine
,
Molecular Targeted Therapy
,
Gemcitabine
pp.1073-1078
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011352207
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膵癌は種々の治療に抵抗性な難治癌の代表であり、手術に加え化学療法、放射線治療を組み合わせた、集学的治療戦略の確立が急務である。一方、分子生物学的知見の蓄積で、発生・進展過程の分子機構や標準治療薬(gemcitabine)の抵抗性にかかわる因子が明らかになりつつある。膵癌特有な分子標的治療や薬剤感受性による治療法選択、drug delivery systemなどにより、個々の症例で治療の有効性を高める個別化医療の開発がすすめられている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011