2015年の白血病診療-一般外来での初発症状から長期フォローアップまで
白血病に対する抗原特異的免疫療法
門脇 則光
1
1香川大学 医学部血液・免疫・呼吸器内科学
キーワード:
樹状細胞
,
T細胞抗原受容体
,
白血病
,
免疫療法
,
能動免疫療法
,
キラーT細胞
,
腫瘍ワクチン
,
サブユニットワクチン
,
WT1 Proteins
Keyword:
Dendritic Cells
,
Leukemia
,
Immunotherapy
,
Receptors, Antigen, T-Cell
,
T-Lymphocytes, Cytotoxic
,
Immunotherapy, Active
,
Cancer Vaccines
,
WT1 Proteins
,
Vaccines, Subunit
pp.289-292
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015323345
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近年,がん免疫療法が急速に進歩し,臨床的な有効性が多数証明されている.白血病は抗腫瘍エフェクターT細胞がアクセスしやすく,免疫療法の好適な対象と考えられる.がん免疫療法には主として(1)がんワクチン,(2)樹状細胞(DC)療法,(3)T細胞養子免疫療法,(4)免疫チェックポイント阻害薬,がある.白血病に対する遺伝子改変T細胞療法の発展がめざましい.ワクチン療法やT細胞療法に免疫チェックポイント阻害薬を併用することにより,有効性の向上が期待できる.
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