再発大腸癌の診断・治療 最近の進歩
治療 免疫療法
硲 彰一
1
,
岡 正朗
1山口大学 大学院消化器・腫瘍外科(第二外科)
キーワード:
Lentinan
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍再発
,
大腸腫瘍
,
免疫療法
,
能動免疫療法
,
臨床試験
,
治療成績
,
サブユニットワクチン
,
Krestin
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Clinical Trials as Topic
,
Lentinan
,
Immunotherapy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Colorectal Neoplasms
,
Immunotherapy, Active
,
Treatment Outcome
,
Vaccines, Subunit
,
Polysaccharide-K
pp.883-888
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008287714
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大腸癌の免疫療法には、非特異的免疫療法と特異的免疫療法がある。非特異的免疫療法として薬価収載されているものにクレスチン(PSK)があり、化学療法との併用で多くのエビデンスがある。特異的免疫療法はトランスレーショナルリサーチとして精力的にすすめられている。近年、大腸癌の腫瘍関連抗原も多く同定され、抗原ペプチドを用いたワクチン療法が実際に臨床応用され、良好な成績をあげている。また、樹状細胞、ウイルスベクターなど、腫瘍抗原提示を強力に行う手法が確立されつつある。さらに、化学療法には抗腫瘍免疫を誘導する効果があることが確認され、免疫療法との併用療法が注目されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008