消化器手術における抗菌薬の適正使用
特殊な感染症に対する抗菌薬の適正使用 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
針原 康
1
,
小西 敏郎
1NTT東日本関東病院 外科
キーワード:
Vancomycin
,
抗細菌剤
,
ブドウ球菌感染症
,
Teicoplanin
,
Arbekacin
,
Linezolid
,
医薬品適正使用
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
Keyword:
Linezolid
,
Anti-Bacterial Agents
,
Staphylococcal Infections
,
Vancomycin
,
Teicoplanin
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
,
Arbekacin
pp.601-604
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011219001
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メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症を発症した場合には抗MRSA薬を用いて治療を行うことになるが、単なる保菌(定着)は治療の対象とはならない。本邦で使用可能な抗MRSA薬はvancomycin、teicoplanin、arbekacin、linezolidである。Linezolid以外は治療薬物モニタリング(TDM)により投与量調整を行う必要がある。抗MRSA薬治療ではよい治療効果を得るとともに、副作用が少なく、さらに耐性菌をつくらない投与法を実践することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011