胆嚢を究める
検査 胆嚢造影法
石沢 武彰
1
,
長谷川 潔
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵外科
キーワード:
胆嚢造影
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
胆嚢炎-急性
,
経皮経肝胆嚢ドレナージ
,
内視鏡的胆嚢ドレナージ
Keyword:
Cholecystography
,
Cholecystectomy, Laparoscopic
,
Cholecystitis, Acute
pp.496-500
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011199019
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CTやMRI、超音波内視鏡などの画像検査が発達した今日では、胆嚢造影は腫瘍性病変の質的診断を目的とするよりも、もっぱら胆嚢炎に対するドレナージ術の一環として行われている。胆嚢造影法には、胆嚢に直接カニュレーションしてX線造影剤を注入する直接造影と、胆汁排泄性の造影剤を静脈内投与することによる間接造影がある。近年、静注後に胆汁排泄されたindocyanine greenが発する蛍光を利用し、胆嚢を含む肝外胆管の解剖を画像化する方法が開発され、X線を使用しない簡便な術中胆道造影法として応用されつつある。
©Nankodo Co., Ltd., 2011