発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011177990
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症例1(56歳男性)、症例2(60歳女性)、症例3(68歳女性)。3症例とも腹痛を主訴とした。CTでは症例1と3は上腸間膜動脈に、症例2は腹腔動脈に偽腔閉塞型の解離が認められたが、末梢への血流は全例で保たれていた。全例が保存的に加療され、症例3には抗凝固療法が施行されたが、急性期に重篤な合併症は認められなかった。平均経過観察期間は2年1ヵ月で、慢性期に症状が再燃した症例みられず、良好な経過をたどっていた。尚、本疾患は高血圧症や喫煙が危険因子との報告があるが、3症例とも高血圧症を1例に認めるのみで、喫煙歴はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011