腹痛を診る-非専門医に求められる初期診療 各種検査の適応と意義
超音波検査
畠 二郎
1
1川崎医科大学 検査診断学
キーワード:
超音波診断
,
胆嚢炎
,
腸穿孔
,
腸閉塞
,
動脈瘤-解離性
,
尿管結石
,
尿閉
,
腹腔動脈
,
腹水症
,
腹痛
,
上腸間膜動脈
Keyword:
Aneurysm, Dissecting
,
Ascites
,
Celiac Artery
,
Cholecystitis
,
Intestinal Obstruction
,
Intestinal Perforation
,
Ureteral Calculi
,
Ultrasonography
,
Abdominal Pain
,
Urinary Retention
,
Mesenteric Artery, Superior
pp.715-718
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016410190
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本来は検査前に診断仮説を立てるべきであるが,困難な場合は少なくとも体性痛と内臓痛に分類しておく.トリアージとして"A3B4(Air, Ascites, Aorta and arteries, Bladder(urinary),Bilateral kidney, Biliary tract, Bowel)"を観察する.消化管も積極的に観察することで多くの疾患が診断可能である.超音波検査は非侵襲的なだけでなく,高い空間的・時間的分解能を有する優れた検査法であり,腹痛の診療において第一選択として位置付けられるべきである.
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