はじめての手術手技 どのように教えるか
腹会陰式直腸切断術
石黒 成治
1
,
上原 圭介
,
稲田 涼
,
山本 聖一郎
,
藤田 伸
,
赤須 孝之
,
森谷 宜皓
1愛知県がんセンター中央病院 外科
キーワード:
直腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
直腸切断術
Keyword:
Lymph Node Excision
,
Rectal Neoplasms
pp.373-378
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011167756
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腹会陰式直腸切断術(APR)は上方郭清、骨盤内操作、会陰操作の三段階からなる。直腸後腔の剥離層は主に3層ある。腫瘍の進行度に合わせてどの剥離層に入るかを決める。骨盤内操作は三つの局面を意識すべきである。下腹神経の剥離、S3神経周囲、骨盤底の剥離で、それぞれ後→前→横の順に剥離を行う。岬角から尾骨にいたる仙骨彎曲の変化に一致する。APRは局所再発の危険が高い下部直腸、肛門管癌を扱う術式で簡単な術式ではない。Surgeon-related factorが大いに影響する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011