発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010107225
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大腸癌根治度A・B手術例575例を対象として、腫瘍マーカーの血清CEA、CA19-9、CA72-4を経時的に測定し、術後再発例71例(男43例、女28例、平均年齢67.3歳)の予後・再発形式とCA72-4との関連性をCEA、CA19-9と比較した。Stage別の初回手術時および再発時における腫瘍マーカーはCEA、CA19-9、CA72-4の順で陽性率が高かった。術後再発時のCA19-9およびCA72-4陽性例における再発後生存率は陰性例と比較して有意に低く、またCA72-4はCEA・CA19-9と比較して肝・肺単独再発よりもこれら単独以外の非血行性再発を伴った再発マーカーとして有用であった。血清CA72-4の測定は大腸癌再発治療方針を決定する上できわめて重要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010