乳癌治療の最前線
放射線療法の現況と展望 乳房温存術後の放射線治療
唐澤 久美子
1
,
伊藤 佳菜
,
齋藤 アンネ優子
,
廣渡 寿子
,
伊沢 博美
,
古谷 智久
,
黒河 千恵
,
小澤 修一
1順天堂大学 大学院放射線医学
キーワード:
腫瘍再発
,
乳房腫瘍
,
リンパ節郭清
,
アジュバント放射線療法
,
治療成績
,
部分的乳房切除
,
ランダム化比較試験
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Mastectomy, Segmental
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Radiotherapy, Adjuvant
pp.1202-1207
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009362356
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乳房温存療法では、術後の乳房照射を行うことで、乳房切除術と同等の治療効果が得られることが知られている。標準治療は約5~6週間の50Gyの全乳房照射±腫瘍床に対するboost照射であるが、腋窩リンパ節転移多数例では、鎖骨上窩の予防照射も行われるようになってきた。また最近では、1回の線量を増加させて3週間で治療を終了する短期法、低リスク群に対して腫瘍局所のみに部分照射して5日間で治療を終了する加速乳房部分照射などが検討されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009