発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009331701
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前回発表後確認された食道原発悪性黒色腫(EMM)134例および直腸肛門部悪性黒色腫(ARMM)263例について検討し、更に今日までに確認された5年以上生存全例(EMM 13例、ARMN 29例)についても検討した。EMMは男81例、女38例、不明15例で、平均年齢は男62.8歳、女66.3歳であった。ARMMは男83例、女140例、不明40例で、平均年齢は男63.9歳、女67.1歳であった。全国を9地域に分け発生分布をみると、北海道はEMM、ARMM、皮膚科領域悪性黒色腫とも報告例数が全国平均値を上回っていた。多臓器重複癌は、前・今回合わせ、EMMは男12例、女2例(不明1例)、発生年齢60.7歳で、ARMMは男8例、女14例、年齢70.5歳であった。EMM、ARMMからの胆嚢転移報告は各々1例認めた。低色素性症例はEMM 10例、ARMM 33例で認めた。EMMの1~3年最小粗生存率は35.1%、19.4%、9.7%で、5年以上生存は13例(10年生存4例を含む)、ARMMは36.1%、20.5%、14.1%で、5年以上生存は29例(10年生存6例を含む)であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009