保存版 消化器外科領域の希少悪性腫瘍 その他の希少悪性腫瘍
食道悪性黒色腫の診断と治療
森 和彦
1
,
瀬戸 泰之
1東京大学 胃食道外科
キーワード:
Dacarbazine
,
腫瘍多剤併用療法
,
黒色腫
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
生検
,
放射線療法
,
免疫組織化学
,
Vemurafenib
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Biopsy
,
Dacarbazine
,
Esophageal Neoplasms
,
Immunohistochemistry
,
Melanoma
,
Radiotherapy
,
Esophagectomy
,
Vemurafenib
pp.1127-1130
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015008965
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食道の悪性黒色腫は食道の悪性疾患の0.1~0.8%を占める希少な悪性腫瘍であり,診断の時点で生存期間中央値が1年前後と,非常に予後不良かつ急速進行性の疾患である.信頼できるほかの治療方法がないことから,手術が第一選択の治療として行われてきたが,手術可能な症例の予後も不良とされる.食道原発の病変では治療実績がないが,悪性黒色腫に関しては分子標的薬の臨床試験においてめざましい進展があったので,本稿に特筆する.
©Nankodo Co., Ltd., 2014