ICG蛍光法の外科領域への応用
胆道外科、肝臓外科におけるICG蛍光法の応用
石沢 武彰
1
,
万代 恭嗣
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵・人工臓器移植外科
キーワード:
Indocyanine Green
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
蛍光
,
胆管造影
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
胆管切除術
Keyword:
Cholangiography
,
Fluorescence
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Indocyanine Green
,
Cholecystectomy, Laparoscopic
pp.952-958
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009305358
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Indocyanine green(ICG)を胆管内注入あるいは静注し、赤外観察カメラで撮影することにより、術中に蛍光胆道造影を行うことができる。本法は肝切除や胆管手術において肝外胆管のロードマップを提供し、胆管切離線の決定に役立つ。腹腔鏡下胆嚢摘出術への応用も期待されている。また、術前肝機能検査のために静注されたICGを利用し、蛍光法を用いた肝癌の手術診断が可能である。本法は簡便であり、肝表に近い小腫瘍や早期肝細胞癌を手術中に同定するために有効である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009