膵切除をめぐる最近の話題
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術の適応と実際
趙 明浩
1
,
山本 宏
,
貝沼 修
,
武藤 頼彦
,
柳橋 浩男
,
佐藤 護
1千葉県がんセンター 消化器外科
キーワード:
膵空腸吻合術
,
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
総胆管造瘻術
,
胆道腫瘍
,
腹腔鏡法
,
腹腔動脈
,
リンパ節郭清
,
上腸間膜動脈
,
Treitz靱帯
,
肝十二指腸間膜
,
トロカール
Keyword:
Biliary Tract Neoplasms
,
Choledochostomy
,
Celiac Artery
,
Lymph Node Excision
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreaticojejunostomy
,
Laparoscopy
,
Surgical Instruments
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Mesenteric Artery, Superior
pp.147-150
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014069742
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
内視鏡手術が驚異的な進化を遂げながら普及している今日においても,腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術に関しては懐疑的な意見が多く,いまだ開腹手術に遠く及ばないのが現状である.しかし腹腔鏡の拡大視効果や多彩な角度からの視野により,Treitz靱帯アプローチによる上腸間膜動脈の確保(SMA first)や下膵十二指腸動脈の先行処理などは,開腹手術より精緻な手術ができる可能性がある.本稿では腹腔鏡下幽門輪温存膵頭十二指腸切除術におけるSMA firstの手術手技を中心に述べる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014