急性腹症の診断と治療
脈管系 急性上腸間膜動脈閉塞症
成田 裕司
1
,
古森 公浩
1名古屋大学 大学院血管外科
キーワード:
腸間膜血管閉塞症
,
血栓除去術
,
上腸間膜動脈
,
人工血管移植
,
セカンドルック手術
Keyword:
Mesenteric Vascular Occlusion
,
Mesenteric Artery, Superior
,
Thrombectomy
,
Blood Vessel Prosthesis Implantation
,
Second-Look Surgery
pp.283-285
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009128818
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急性上腸膜間膜動脈閉塞症は、時間の経過とともに腸管が壊死に陥ると、きわめて予後不良な疾患である。しかしながら、急性腹症として鑑別すべき疾患が多いことや、特異的な臨床所見、検査所見に乏しいことから早期診断が困難である。急性腹症の、特に高齢者では鑑別診断の一つに上腸間膜動脈血栓症を常に念頭におき、早期診断、早期治療を行うことが救命率を高める鍵である。本稿では、急性上腸間膜動脈閉塞症の診断と治療を解説する。
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