発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001275203
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78歳男.軽い腹痛,全身倦怠感,食欲不振して増悪傾向の為受診した.僧帽弁狭窄症,心房細動,左房内血栓と診断され入院した.手術5日前,強い腹痛が出現し,腹部単純X線で腸閉塞所見が認められた.腸間膜動脈塞栓症を疑い,緊急上腸間膜動脈造影を施行し,上腸間膜動脈本幹と分枝の閉塞が認められた.試験開腹を行い,変色していた遠位回腸切除を行った.術後経過良好で2週間後,僧帽弁置換術,左房内血栓除去術,Maze手術を施行した.術後全身状態は改善し,心房細動,左房内血栓,塞栓症の再発は認められず,経過良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2001