胆道癌診療ガイドラインを学ぶ 最新のエビデンスとコンセンサス
非手術的治療 胆道癌に対する放射線治療のエビデンスとコンセンサス
齋藤 博哉
1
1旭川厚生病院 放射線科
キーワード:
近距離照射治療法
,
胆道腫瘍
,
放射線療法
,
EBM
,
アジュバント放射線療法
,
診療ガイドライン
,
術中放射線療法
Keyword:
Biliary Tract Neoplasms
,
Brachytherapy
,
Radiotherapy
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Radiotherapy, Adjuvant
pp.61-65
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009071804
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切除不能胆管癌においては、放射線療法はbest supportive careと比較し優れているとの報告が多いが、大規模なRCTはなくそのエビデンスレベルは低い。外照射が一般的であるが、放射線療法の効果を高めるためには腔内照射の併用が有用である。奏効率の改善、再発期間や生存期間の延長をみたという報告が多い。多くの施設で施行されており、多施設による大規模なRCTの施行が望まれる。手術との併用療法では、術中または術後に放射線療法を施行した群と非施行群との比較では、有意差はないものの照射群で生存が延長したとの報告がなされている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009