術後胆道合併症の防止とその対策
生体肝移植 ドナー
青木 琢
1
,
坂田 宏樹
,
田村 純人
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵・人工臓器移植外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓移植
,
結紮
,
術後合併症
,
術中期
,
切断端
,
胆管
,
胆管造影
,
胆道疾患
,
縫合法
,
治療成績
,
リビングドナー
,
胆汁漏出
Keyword:
Amputation Stumps
,
Cholangiography
,
Bile Ducts
,
Biliary Tract Diseases
,
Hepatectomy
,
Intraoperative Period
,
Ligation
,
Postoperative Complications
,
Suture Techniques
,
Liver Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Living Donors
pp.978-984
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008318963
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胆道合併症はドナー肝切除術後合併症の主因となっており、その頻度は5~10%と考えられる。なかでも胆汁漏が術後早期の合併症として重要であり、その対策として術中の胆管切離・断端処理法の工夫が重要である。われわれの胆管断端処理法は年代順に、縫合閉鎖法→縫合閉鎖+Cチューブ減圧法→結紮法と変遷してきており、現在は主に結紮法で断端処理を行っている。胆道合併症をさらに減少させるために、今後もきめ細かな工夫が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008