術中出血の防止と止血の要点
胃全摘術
辻谷 俊一
1
,
池口 正英
1鳥取大学 病態制御外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
外科的止血
,
脾動脈
,
腹腔動脈
,
リンパ節郭清
,
失血-外科
Keyword:
Celiac Artery
,
Hemostasis, Surgical
,
Gastrectomy
,
Medical Illustration
,
Lymph Node Excision
,
Splenic Artery
,
Stomach Neoplasms
,
Blood Loss, Surgical
pp.1677-1682
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008117099
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胃全摘術はおもに胃上部に及ぶ進行癌が対象で、まれに広範囲の早期癌で噴門側胃切除や幽門側胃切除では断端距離が不十分となる症例に行われる。隣接臓器への直接浸潤が多く、リンパ節郭清のための脾摘など、常に適切な合併切除の検討を要する。リンパ節郭清はD2が基本であり、進行癌ではNo.10,11p,11d、場合によってはNo.14vリンパ節の郭清が必要である。リンパ節郭清や合併切除による出血をきたしやすい術式であり、十分な解剖学的理解と外科的技術をもって行う必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007