鏡視下手術 術中トラブル対処
胃全摘術
白石 憲男
1
,
白下 英史
,
衛藤 剛
,
安田 一弘
,
猪股 雅史
,
北野 正剛
1大分大学 地域医療学センター外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
外科的止血
,
腹腔鏡法
,
失血-外科
,
食道空腸吻合術
,
肝外傷
,
膵外傷
,
脾外傷
Keyword:
Hemostasis, Surgical
,
Gastrectomy
,
Laparoscopy
,
Stomach Neoplasms
,
Blood Loss, Surgical
pp.31-34
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011078907
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本内視鏡外科学会(JSES)の第10回アンケート調査結果によると、1994年にわが国で始まった腹腔鏡下胃全摘術は2009年には年間約1,100例が行われるまでに成長してきた。しかしながら、その手技はまだ確立しているとはいいがたく、術中偶発症の発生頻度は2.7%である。その内訳は出血、他臓器損傷、穿孔の順で多かった。いずれも、解剖学的誤認や手術機器の誤操作によることが多い。本稿では、脾臓温存の腹腔鏡下胃全摘における偶発症の予防とその対策について述べたい。
©Nankodo Co., Ltd., 2011