発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004259845
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症例1は35歳女で,後腹膜巨大腫瘍を上腹部正中切開および左横切開を追加して摘出した.形成的手法を用いて閉創をした.腹膜は腹腔内視鏡に癒着防止フィルムのセプラフィルムを挿入した後,2-0 polydioxanone suture(PDS)ループ糸および1-0 バイクリル吸収糸による連続縫合の後,皮下は4-0 PDSで埋没縫合し,皮膚はステリテープで固定した.ガーゼ交換はドレーン部のみ施行し,術後1週間で除去した.症例2は81歳男で,進行性胃癌手術時の腹膜閉鎖時,術後癒着を防ぐため癒着防止フィルムのセプラフィルムを挿入した後,2-0 PDSループ糸により,腹膜および腱膜を連続縫合した.表皮は通常のナイロン糸で結節縫合を行った
©Nankodo Co., Ltd., 2004