外科的侵襲に対する生体反応の最新情報
生体反応の発動機序
樽井 武彦
1
,
山口 芳裕
,
門田 守人
1杏林大学 救急医学
キーワード:
Cytokines
,
神経分泌系
,
外科的侵襲
,
生体反応
Keyword:
Neurosecretory Systems
,
Cytokines
pp.751-756
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007262331
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さまざまな外科的侵襲は、神経内分泌反応とサイトカイン誘発反応という二つの経路から全身に伝えられる。これらは互いに影響し補い合って、生体の恒常性を保つために働いている。侵襲に対する生体反応はもともと生体防御に働くが、過剰な侵襲が加わり過剰反応が起れば臓器障害が生じる。外科医は侵襲学に精通し、患者に加えられる侵襲の種類・量とそれに対する生体反応を認識しコントロールすることにより、治療成績の向上に努める必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2007