外科的侵襲に対する生体反応の最新情報
侵襲時の生体反応
深柄 和彦
1
1防衛医科大学校防衛医学研究センター 外傷研究部門
キーワード:
Cytokines
,
虚血
,
再灌流
,
全身性炎症反応症候群
,
外科的侵襲
,
生体反応
Keyword:
Ischemia
,
Reperfusion
,
Cytokines
,
Systemic Inflammatory Response Syndrome
pp.745-750
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007262330
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外科侵襲に対する生体反応は、従来、神経・内分泌系の反応とそれに伴う代謝変動を中心に研究されてきた。侵襲時の代謝の亢進は創傷治癒・免疫系活性化のために必要な反応で、これに対する栄養サポートは外科患者管理の中心を担う。近年は、侵襲時の生体反応はサイトカインなどのメディエーターの点から分子生物学的に解明されると同時に、全身性炎症反応症候群の概念でとらえられ、侵襲後の臓器不全発症予防に向けての研究がすすめられている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007