腫瘍の術前・術中診断と術式選択
肝細胞癌の術前・術中診断と術式選択
有田 淳一
1
,
幕内 雅敏
1東京大学 肝胆膵外科
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
血管造影
,
MRI
,
術前診断
,
超音波診断
,
X線CT
,
外科診断
,
Acarboxyprothrombin
Keyword:
alpha-Fetoproteins
,
Angiography
,
Diagnostic Techniques, Surgical
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.166-173
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007136147
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肝細胞癌の術前診断としては画像検査が軸となる。具体的にはダイナミックCT(ダイナミックMRI)の所見が最重要で、続いて必須となるのが超音波検査所見で、さらに血管造影所見なども参考とする。画像検査以外ではAFP・PIVKA II・AFPレクチン分画を組み合せた腫瘍マーカー値や、肝炎ウイルスマーカーあるいは問診による背景肝の状態の把握も重要になってくる。術中診断でキーとなるのは術中超音波検査となる。術式選択では、まず肝予備能から可能な肝切除量を決定し、その範囲内で過不足のない系統的切除を(可能であれば)選択する。
©Nankodo Co., Ltd., 2007