十二指腸乳頭部腫瘍の治療戦略
乳頭部腫瘍に対する手術 経十二指腸的乳頭切除
脊山 泰治
1
,
幕内 雅敏
1東京大学 肝胆膵外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
局所解剖学
,
十二指腸腫瘍
,
胆膵管膨大部
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Duodenal Neoplasms
,
Medical Illustration
,
Ampulla of Vater
pp.1159-1164
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007038495
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乳頭部良性腫瘍あるいはcarcinoma in situに対する経十二指腸的乳頭切除は縮小手術として安全性が確立しているが、膵頭十二指腸切除術の安全性の向上、内視鏡的乳頭切除術の普及に伴い適応範囲が狭くなってきている。しかし、悪性であっても膵頭十二指腸切除術のハイリスク症例、拡大手術拒否症例や内視鏡的切除困難症例などに対しての有用なオプションであることにはかわりがない。手術手技においては切除断端陰性を目指すこと、胆管口、膵管口の形成が重要である。良性腫瘍であっても再発に対する術後の長期経過観察が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2006