十二指腸乳頭部腫瘍の治療戦略
内視鏡的乳頭切除術 乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術の問題点
良粒 昭銘
1
,
野原 恵
,
石垣 賀子
,
岩本 早耶香
,
岩野 博俊
,
御厨 邦子
,
浦山 直樹
,
坂井田 功
1山口大学 大学院消化器病態内科学
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
術後合併症
,
膵炎
,
ステント
,
胆膵管膨大部
,
治療成績
,
内視鏡的括約筋切開術
Keyword:
Duodenal Neoplasms
,
Pancreatitis
,
Postoperative Complications
,
Ampulla of Vater
,
Stents
,
Sphincterotomy, Endoscopic
,
Treatment Outcome
pp.1144-1148
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007038492
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内視鏡的乳頭切除術は、対象を腺腫に限定すれば、外科手術と比べて低侵襲で有用な手技である。その成績については、成功率54~100%、再発率0~30%と報告されている。合併症については、おもなものは出血(0~25%)、膵炎(0~25%)であり、多くは保存的に治療されている。しかしながら、適応病変やその術前診断法、遺残・再発に対する取扱い、術後膵炎予防策などは施設間で異なっており、今後さらなる検討が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2006