十二指腸乳頭部腫瘍の治療戦略
乳頭部腫瘍の診断 乳頭部腫瘍の肉眼型分類
山野 三紀
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院 病理診断科
キーワード:
局所解剖学
,
十二指腸腫瘍
,
胆膵管膨大部
,
Oddi括約筋
,
分類
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Classification
,
Duodenal Neoplasms
,
Sphincter of Oddi
,
Ampulla of Vater
pp.1129-1136
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007038490
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乳頭部は解剖学的に複雑な構造をもち、さらに個体差がある。縦ひだは十二指腸粘膜下層を走向するOddi筋に相当し肉眼型に影響する。臨床的には肉眼型は3型に分類した場合、潰瘍形成型は非露出腫瘤や露出腫瘤型よりも進行した低分化型管状腺癌が多い。乳頭部腫瘍は共通管を発生母地とし、非露出腫瘤型は早期の肉眼型とされる。露出腫瘤型を粘膜隆起型と浸潤隆起型に亜分類を試み、前者に早期癌や腺腫が多い傾向にあった。今後の検討が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2006