十二指腸乳頭部腫瘍の治療戦略
乳頭部腫瘍に対する手術 膵温存十二指腸分節切除術
石井 正紀
1
,
今泉 俊秀
,
堂脇 昌一
,
飛田 浩輔
,
矢沢 直樹
,
大谷 泰雄
,
幕内 博康
1東海大学 消化器外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
局所解剖学
,
総胆管腫瘍
,
胆膵管膨大部
,
小腸切除
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Common Bile Duct Neoplasms
,
Medical Illustration
,
Ampulla of Vater
pp.1165-1172
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007038496
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵温存十二指腸分節切除は、水平方向、垂直方向の両者に対して十二指腸壁外からアプローチが可能で、かつ機能温存手術である。膵温存十二指腸切除術は、現状ではいまだ一般的ではなく、本邦では数施設で行われているにすぎない。しかし本術式は、手術手技的には比較的容易で、安全に根治的に腫瘍の完全切除が可能である。乳頭部癌の術前診断の向上に加えて本術式施行例の集積と中・長期的な評価、予後が検討されるにつれ、今後、十二指腸乳頭部領域の縮小手術の選択肢の一つになると考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2006