特集 十二指腸はこう診る
内視鏡分類(長谷部分類)にもとづく十二指腸病変の内視鏡診断 乳頭部・副乳頭部病変の内視鏡診断
高橋 孝輔
1
,
安田 一朗
,
圓谷 俊貴
,
二日市 有花
,
小林 才人
,
藤浪 斗
,
田尻 和人
,
小澤 栄介
,
大場 一生
,
山尾 拓史
1富山大学 学術研究部医学系内科学第三講座
キーワード:
腫瘍侵入性
,
鑑別診断
,
膵臓腫瘍
,
生検
,
腺腫
,
総胆管疾患
,
総胆管腫瘍
,
胆管炎
,
胆膵管膨大部
,
消化器系内視鏡法
,
傍神経節腫
,
神経内分泌腫瘍
,
超音波内視鏡検査
,
管腔内超音波診断
,
副膵管
Keyword:
Endosonography
,
Common Bile Duct Diseases
,
Common Bile Duct Neoplasms
,
Biopsy
,
Ampulla of Vater
,
Diagnosis, Differential
,
Cholangitis
,
Adenoma
,
Endoscopy, Digestive System
,
Neuroendocrine Tumors
,
Paraganglioma
,
Pancreatic Ducts
,
Pancreatic Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
pp.1051-1058
発行日 2020年7月25日
Published Date 2020/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020388245
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十二指腸乳頭部および副乳頭部病変は決して稀ではないため、検診やスクリーニング目的の上部消化管内視鏡検査であっても乳頭部および副乳頭を意識して観察することが必要である。十二指腸乳頭部病変には乳頭炎の他に乳頭部腺腫・癌、乳頭部神経内分泌腫瘍(NET)、gangliocytic paragangliomaなどがあるが、乳頭部癌の内視鏡診断は時として難しく、生検標本の病理組織学的所見において予想外の診断が得られることも少なくない。また非露出型の場合には、内視鏡的乳頭括約筋切開術を付加したのちに生検を行う必要がある。超音波内視鏡検査(EUS)、管腔内超音波検査(IDUS)は乳頭部腫瘍の膵管・胆管内進展、膵実質・十二指腸浸潤を診断するうえで有用である。副乳頭部病変は稀であるが、代表的腫瘍にはNET、癌、腺腫があり、なかでもNETの頻度が高いとされている。
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