発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006203160
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54歳男.胃の健診で食道気管支瘻(EBF)を指摘された.上部消化管造影,食道内視鏡では胸部中部食道右側に長径4cmの食道憩室を認め,その内部に瘻孔がみられた.炎症や悪性所見はなかった.胸部CTでは右S6肺門寄りに気腫様変化を認めたが,肺炎像はみられなかった.胸部中部食道憩室から右中幹管へのEBFと考え,手術を行った.憩室のみを切離し,狭窄や出血のないこと,食道,気管側からのリークがないことを確認して手術を終了した.術後は順調に経過した.尚,症例は,中学生ごろから摂食時の咳嗽を自覚していた
©Nankodo Co., Ltd., 2006