発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006198938
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急性虫垂炎は,急性腹症の中でもっとも頻度の高い疾患であり,比較的容易な手術と考えられているが,実際には正確な術前診断が困難であり,また鑑別診断,適応術式の判断にとまどうことも多い.基本的には短期入院ですみ,予後良好な疾患であるが,いったん術後合併症が発生した場合にはその治療に難渋し,入院期間が長期化する症例も存在する.よって,急性虫垂炎の手術においてもインフォームド・コンセントは非常に重要であるが,その手術のほとんどが緊急手術として行われることから,術前のインフォームド・コンセントには十分な時間がかけられないこともしばしばあり,その適正な運用に注意が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006