発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006198933
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潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘,回腸嚢肛門(管)吻合術は安全性やQOLの点からも広く行われるようになり,本邦でも標準術式になっている.しかし,一方では術後回腸嚢炎や回腸嚢不全などの問題が明らかになりつつあり,手術のインフォームド・コンセント(IC)を行うときには,合併症や術後の排便機能についてよく説明する必要がある.癌とは異なり潰瘍性大腸炎は良性疾患であるがゆえに,とくに手術の相対的適応では,手術の適応や手術時期に関し慎重に検討し,十分なICを行うことが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006