吻合法 70年の変遷から学ぶこと
大腸手術 大腸全摘術
飯合 恒夫
1
,
谷 達夫
,
丸山 聡
,
畠山 勝義
1新潟大学 大学院消化器・一般外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
外科用ステープラー
,
結腸切除
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
大腸炎-潰瘍性
,
縫合糸
,
回腸嚢肛門吻合術
Keyword:
Colectomy
,
Colitis, Ulcerative
,
Medical Illustration
,
Adenomatous Polyposis Coli
,
Surgical Staplers
,
Sutures
,
Proctocolectomy, Restorative
pp.61-66
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008119498
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大腸全摘術は、潰瘍性大腸炎(UC)や家族性大腸腺腫症(FAP)に対し行われる術式である。以前は、大腸全摘後は永久人工肛門を造設する以外方法がなかったが、先人達の努力で肛門温存術である回腸嚢肛門(管)吻合術が開発され、現在では標準術式になった。回腸嚢肛門吻合術(IAA)では手縫い吻合が、回腸嚢肛門管吻合術(IACA)では器械吻合が行われているのが現状である。この手術の成否はQOLに大きくかかわるので、吻合部の血流と張力に気をつけた丁寧な手技が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008