発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006133262
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59歳男性.患者は皮膚そう痒感,食欲不振を主訴とした.血液検査では血清T-Bilの上昇を認め,腫瘍マーカーはCEA,CA19-9,エラスターゼI,DUPAN-2,SPAN-1の上昇を認めた.ERCPでは下部胆管に腫瘤像を認め,PTGBD排液細胞診では悪性所見は確定し得なかった.更に血管造影下CTでは下部胆管に動脈早期相から造影される腫瘤を認め,これに接して膵頭後リンパ節の腫大がみられた.以上より,下部胆管癌と診断し,D2郭清を伴う幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的に胆管腺内分泌癌,根治度cur Aであり,術後14ヵ月経過現在,再発はみられていない
©Nankodo Co., Ltd., 2006