発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006133254
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待機的に行った消化器癌切除488例を対象に,POSSUMスコアを用いてリスク評価の有用性について検討した.術後合併症あり群115例となし群373例に分け比較検討した結果,POSSUMは術前機能(PS),手術侵襲(OS)ともに合併症あり群が有意に高かった.POSSUMのPSによりlow-risk(PS:19点以下),moderate-risk(PS:20~24点),high-risk(PS:25点以上)の3群に分けたところ,入院死亡率は各群で有意差はなかったが,low-risk群の術後合併症発生率は他の2群に比べ有意に低値であった.以上より,POSSUMは消化器癌切除のリスク評価として有用であることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2006