超高齢者に対する外科治療の問題点
超高齢者に対する胃癌手術の問題点
松木 淳
1
,
梨本 篤
,
藪崎 裕
,
會澤 雅樹
1新潟県立がんセンター新潟病院 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
胃切除
,
危険因子
,
抗腫瘍剤
,
術後合併症
,
腫瘍再発
,
腫瘍進行度
,
アジュバント化学療法
,
生存分析
,
治療成績
,
リスク評価
,
80歳以上高齢者
,
外科的侵襲
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Aged, 80 and over
,
Gastrectomy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Neoplasm Staging
,
Risk Factors
,
Postoperative Complications
,
Stomach Neoplasms
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Risk Assessment
pp.497-503
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014162868
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1991~2011年に当科で行った胃癌手術例において,85歳以上の超高齢群78例と75歳以下の対照群4,494例との間で,種々の臨床病理学的事項について比較・検討を行った.超高齢者では,周術期合併症や術後経過中の他病死のリスクが高率であること,再発予防や再発時の治療が限定されることが問題点として明らかになった.術前リスクを考慮して適応を判断し,状況に応じて合理的な手術を行うことが肝要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014