外科医が気を使う高齢者手術の周術期管理
高齢者のリスク評価
Tan Kok-Yang
1
,
小西 文雄
,
河村 裕
,
佐々木 純一
1自治医科大学附属さいたま医療センター 外科
キーワード:
結腸切除
,
術後合併症
,
発生率
,
虚弱高齢者
,
共存疾患
,
重症度指標
,
リスク評価
,
周術期管理
,
直腸切除
Keyword:
Colectomy
,
Postoperative Complications
,
Severity of Illness Index
,
Frail Elderly
,
Comorbidity
,
Incidence
,
Risk Assessment
,
Perioperative Care
pp.234-238
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010111508
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高齢手術患者のリスク評価に用いられる指標としては米国麻酔医学会(American Society of Anaesthesiology:ASA)、physiological and operative severity score for the enumeration of mortality morbidity(POSSUM)、Charlson加重併存疾患指数、estimation of physiologic ability and surgical stress(E-PASS)などがある。最近報告されている"虚弱性(frailty)"の評価は、高齢者の手術リスクにおける新たな指標である。これらのリスク評価法を用いて術前の評価を行うと同時に、麻酔科医、循環器、呼吸器、内分泌、腎などの内科専門領域の医師との円滑な協力関係をもって高齢者手術患者の診療にあたることが重要である。
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