発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006034900
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症例1(66歳男性).2年前,他院でメッシュプラグ法による左鼠径ヘルニア手術を受けたが,手術前と同じ腫脹,痛みが持続し,ヘルニア再発と診断され紹介受診となった.CTで左鼠径ヘルニアと診断し,手術を施行,完全に扁平化したプラグを除去し,内鼠径輪よりヘルニア嚢を剥離・切除したが,前回手術でヘルニア嚢を剥離・切除した形跡はなかった.術後は違和感,痛みは消失し,3日目に退院となった.症例2(75歳男性).10年前に右鼠径ヘルニア手術を受け,1年前に再発でメッシュプラグ法による修復術を行ったが,癒着が強く精索の同定ができなかった.しかし,鼠径管後壁より突出したヘルニア嚢を認め,内鼠径ヘルニアの再発としてヘルニア嚢を切除せず腹腔内に反転し,メッシュプラグで補強した.今回の再々発では精索を確認・剥離し,内鼠径輪より突出したヘルニア嚢を根部で切除し,メッシュプラグで補強した
©Nankodo Co., Ltd., 2005