発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006012461
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加齢とは予備能力の低下,侵襲に対する対応能力の低下であるといえる.近代外科学の進歩は高齢者への手術拡大をもたらしたが,諸臓器の潜在的な機能低下,栄養代謝変化,免疫機能低下から術後合併症を生じやすい.予備能力,対応能力の低下は個々の臓器障害から相互に関連した病態まで引き起す.したがって高齢者の周術期管理において,これら加齢を伴う生理的変化を十分理解した綿密な対策が必要である.それにより術後合併症を減少させ,有意義な臨床結果をもたらすことができると考える
©Nankodo Co., Ltd., 2005