消化器癌併存症-周術期の対処法
糖尿病に対する周術期管理
有光 秀仁
1
,
鍋谷 圭宏
,
櫻井 健一
,
坂本 昭雄
1千葉県がんセンター 消化器外科
キーワード:
Insulin
,
Glycosylated Hemoglobin A
,
高血糖症
,
術後合併症
,
術後管理
,
術中管理
,
消化器外科
,
消化器腫瘍
,
術前診断
,
糖尿病
,
人工膵臓
,
周術期管理
Keyword:
Diabetes Mellitus
,
Digestive System Neoplasms
,
Hyperglycemia
,
Insulin
,
Glycated Hemoglobin A
,
Intraoperative Care
,
Postoperative Care
,
Postoperative Complications
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Pancreas, Artificial
,
Perioperative Care
pp.1057-1063
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012337943
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糖尿病(diabetes mellitus:DM)合併例の手術は増加している。周術期の高血糖は術後感染症発生率を上げるので、術前にDMの病態を正確に把握して制御する必要がある。一方で適切なエネルギー投与も必要で、術前管理の意義は高い。われわれは周術期を通して、おおむね150~200mg/dlの範囲で血糖変動幅を小さくするよう、適切な栄養投与法にinsulinを用いて管理している。エネルギー投与と血糖コントロールの優先度を周術期の各時点で評価し、個別化した栄養管理を行うことが肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012