外科医が気を使う高齢者手術の周術期管理
高齢者胸部食道癌症例における周術期ステロイド投与
島田 英昭
1
,
谷島 聡
,
山崎 有浩
1東邦大学医療センター大森病院 一般・消化器外科
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
術後合併症
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
高齢者
,
全身性炎症反応症候群
,
周術期管理
Keyword:
Aged
,
Anti-Inflammatory Agents
,
Esophageal Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Steroids
,
Esophagectomy
,
Systemic Inflammatory Response Syndrome
,
Perioperative Care
pp.247-251
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010111511
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75歳以上を高齢者と定義して、高齢者胸部食道癌に対する周術期ステロイド投与の有用性について概説する。周術期ステロイド投与により、胸部食道癌周術期の炎症性メディエータの過剰産生を抑制することで全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome:SIRS)を制御して、特に高齢者で致命的となりうる呼吸器合併症の発症率を軽減できる可能性が示唆される。
©Nankodo Co., Ltd., 2010