発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006012459
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糖尿病を有する手術患者数は年々増加している.糖尿病患者は腎,心血管系に合併症をもつことがあり,術前に対策を講じる必要がある.高血糖は脱水,電解質異常,好中球の機能異常,創傷治癒の遅延を引き起すので,周術期には耐糖能に応じてスライディングスケール法かインスリン持続注入法で血糖値をコントロールする.感染や縫合不全などの合併症を発症したさいはより厳密な血糖値のコントロールを行い,好中球機能や創傷治癒機転の改善を促すことが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005