糖尿病マネージメントup-to-date
糖尿病患者へのアプローチ
田中 逸
1
1聖マリアンナ医科大学 代謝・内分泌内科
キーワード:
Glycosylated Hemoglobin A
,
絶食
,
糖尿病
,
糖負荷試験
,
病歴聴取
,
空腹時血糖値
Keyword:
Diabetes Mellitus
,
Fasting
,
Glucose Tolerance Test
,
Glycated Hemoglobin A
,
Medical History Taking
pp.5-11
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008078746
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
糖尿病には4つの病型があり、病型によって治療方針や治療目標が異なる場合がある。それゆえ、問診の際には患者がどの病型に該当するのか判断するために、必要な情報を得ることを念頭に置く。もっとも感度の高い糖尿病の診断基準は、75g-ブドウ糖負荷試験(75g-OGTT)2時間血糖である。糖尿病のスクリーニングで感度が高くて手軽な方法は、食後血糖の検査である。140mg/dl以上であれば、糖尿病を疑って75g-OGTTを行う。糖尿病と診断された場合、病型、病態、合併症の程度、糖尿病以外の合併疾患、患者自身の個別的要因などを考慮したうえで、治療方針と治療目標を検討する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008