糖尿病マネージメントup-to-date
注意すべき病型、病態 周術期管理/シックデーへの対処
山田 悟
1
1北里研究所病院 糖尿病センター
キーワード:
Insulin
,
インスリン注入システム
,
急性疾患
,
血糖
,
脱水症
,
糖尿病
,
周術期管理
Keyword:
Acute Disease
,
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus
,
Dehydration
,
Insulin
,
Insulin Infusion Systems
,
Perioperative Care
pp.88-91
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008078761
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血糖管理が困難となる特殊病態の中で、内科医が遭遇しやすいのが周術期とシックデーである。周術期では、術前から血糖を管理し、術中・術後の急性代謝失調や感染症リスクを低減する必要がある。術前は運動不能なことが多く、食事療法のみで血糖管理が困難な場合は、インスリン療法を用いる。術中の血糖管理は、経静脈的インスリン投与によるべきであり、輸液中のブドウ糖5gあたり1単位のレギュラーインスリンを混注するとよい。手術侵襲が大きい場合、インスリンポンプを用いることもある。シックデーに対する患者の対処は、「脱水対策」「インスリン継続」「血糖測定」の3点につきる。このことは、事前に患者と家族に教育しておく必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008